「君たちはどう生きるか」の目次
I. こんな人におすすめ
ジブリ作品が好きな貴方へ
II. 監督
脚本:宮崎駿
III. あらすじ
物語の舞台は、第2次世界大戦下の日本。主人公は入院中の母を火事で亡くし、父親の再婚に伴って田舎へ移り住んだ少年・牧眞人(まきまひと)だ。父親の再婚相手は、死んだ母とそっくりな母の妹だった。一風変わった7人の老婆が仕える屋敷に住み始めた眞人。その屋敷の近くには、かつて物語が好きな大おじが建て、忽然と姿を消したという廃墟同然の塔があった。眞人は人の言葉をしゃべるアオサギに導かれ、不思議な世界へと冒険に出る。
IV. 鑑賞後の気持ち
ジブリ作品を好きな方には見ていただきたい作品。
戦争の描写から、引っ越し先でのファンタジー
タイトルの『君たちはどう生きるか?』の回収は?
吉野源三郎原作の「君たちはどう生きるか」の内容は以下である。
知的好奇心旺盛な少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」。そんなふたりの心温まるやりとりを通じて、生きる意味を平易に、深く説いた児童向け教養小説。
ここでいう「コペル君」は、主人公で間違いないであろう。
では、教養ある「おじさん」は誰であろうか?
ここは、視聴者である私たちとした場合、決断の連続と決断による環境の変化による結果を追えることで、物語に没入できる機能が働くことになる。
人生の教養作品として見るには、物足りなく
ジブリ作品として期待するとやや拍子が抜けるかもしれない、
つまり
見る貴方の気分・姿勢次第で見え方が変わってくる作品。
ここまで宮崎駿作品で、色が変わる作品は少ないのではないのだろうか?
ぜひ、劇場で貴方の色を確かめに行って頂きたい。
(ジブリ特有の脇役に良きやつがいてよかった〜🦆)
※下記ネタバレあり※
ジブリ好きにとっては?
勝手に幻想を抱いてた『ジブリ』とは、何か?問いたい。
自分達は過去に囚われている。
劇中で仕切りに登場する「石」
「石」=ひとである。
石の反発の描写は、周りからのプレッシャーや、不安。
それらを跳ね除けて壊すまたは、積み上げる演出で生きる難しさと、やり直せる点も表れていた。
話を戻すと、ジブリの過去作と本作を通して、感じること考えることを再構築した先に、
自分の中でのジブリ作品とは何かを考える。
ジブリ作品とは何か考える=人生を考える=「君たちはどう生きるか」
傲慢な宮崎駿の方程式と捉えることもできる。